Tangem Walletのアクセスコード保護の仕組み
Tangem Walletは、デジタル資産を守るための高度なセキュリティ機能を備えています。その中でも重要なのがアクセスコードの利用です。本記事では、この機能の仕組みや基本事項、アクセスコードの管理方法についてわかりやすく解説します。
アクセスコード保護とは?
アクセスコード保護は、Tangem Walletのセキュリティ機能のひとつで、ウォレットにアクセスする際に任意のパスコード・PIN・フレーズの入力を求めることで、暗号資産を守ります。物理的なTangem Cardを紛失・盗難した場合でも、第三者による不正アクセスや資産流出を防ぐことができます。
ウォレットの初期設定時に、ユーザー自身がアクセスコードを設定します。アクセスコードは以下のような形式が選べます。
例:12345678のようなPINコード
単語やフレーズ(例:TangemIsGreat、Tangem4EVER、123Judely、Tangem Rules)
上記の組み合わせ
利便性向上のため、Tangemではアクセスコードの保存や、生体認証によるアクセスコード入力の省略も可能です。
Tangem Walletは追加のセキュリティ層として生体認証にも対応しています。指紋認証や顔認証など、スマートフォンの生体認証機能を活用し、アクセスコードを何度も入力せずにアプリのロック解除やウォレット管理が可能です。
生体認証によるセキュリティ強化
iPhoneやAndroidでの生体認証(Face IDやTouch IDなど)は、端末のセキュアエンクレーブや認証機構を通じて保存されたアクセスコードと連携します。
iOSのSecure Enclave:生体データは「Secure Enclave」と呼ばれる独立した安全領域に保存され、万が一メインプロセッサが攻撃されても機密情報が守られます。
Android OSのTrusted Execution Environment(TEE):Android端末ではTEEを使って生体データを安全に保存し、他のアプリやTangemアプリからもアクセスできないよう保護します。
具体的な仕組みを解説します。
アクセスコードの保存
iPhoneでは、アクセスコードはiCloudキーチェーンまたは端末のローカルキーチェーンに安全に保存されます。AndroidではAndroid Keystoreシステムに保存されます。これらのデータは暗号化されており、本人の端末からのみアクセスできます。
生体データの保存
指紋や顔認証の生体データは、端末内のSecure EnclaveやTEEなどの独立したチップに安全に保存されます。生体データはサーバーや他アプリには共有されません。
生体認証の流れ
生体認証で保存済みパスワードにアクセスする際は、以下の流れで認証が行われます。
端末が生体データ(指紋や顔)を取得します。
取得したデータが安全領域内の登録済み生体データと照合されます。
一致すれば、安全領域が認証成功の信号を出します。
コードへのアクセス
生体認証が成功すると、Secure EnclaveやKeystoreからアクセスコードへのアクセスが許可されます。必要な場面で自動入力されたり、Tangemアプリへのログインに利用されたりします。
セキュリティ対策
保存されたアクセスコードや生体データは暗号化され、不正な第三者がアクセスできません。Secure EnclaveやTEEはメインプロセッサと分離して動作し、追加のセキュリティレイヤーとなります。生体データは端末内にのみ保存され、AppleやGoogle、Tangemに送信されることはありません。
生体認証により利便性を損なわず高いセキュリティを実現していますが、トランザクション署名時にはTangem Cardを端末にかざす必要があり、さらに安全性が高まります。
Tangem Walletにおけるアクセスコードの運用
Tangem Walletでのアクセスコード保護は、以下のように機能します。
アクセスコードの設定方法
初期セットアップ時にアクセスコードの作成が求められます。コードは任意の単語・フレーズ・数字で設定できます。手順は以下の通りです。
- 公式のTangemアプリをスマートフォンにインストール
- カードを端末にかざしてセットアップ開始
- 覚えやすく他人に推測されにくいアクセスコードを入力
- 再度入力して確認
- 追加のセキュリティとして、他のTangem Cardに秘密鍵をバックアップ。各バックアップカードをスキャンし、アクセスコードを入力
この手順により、ブルートフォース攻撃や不正アクセスからウォレットを守ることができます。
アクセスコードの利用シーン
アクセスコードは、以下のような重要な操作時に毎回入力が必要です。
- Tangem Walletアプリを開いて残高や取引履歴を確認するとき
- 取引の承認(カード所有者による認証)
- ウォレット設定やカード構成の変更
アクセスコードの変更方法
アクセスコードを変更したい場合は、以下の手順で行います。
- カードをスキャンしてウォレットを開く
- 画面右上の三点ボタンからデバイス設定を選択
- アクセスコードを変更したいデバイスをスキャン
- 現在のアクセスコードを入力して進む
- 表示された画面でChange Access Codeをタップ
- もう一度現在のアクセスコードを入力
- 新しいコードを入力し、確認
- Continueをタップし、Tangemをスキャンして変更を保存
アクセスコードのリセット方法
アクセスコードを忘れた場合でも、Tangemでは安全にリセットできる仕組みを用意しています。
- Tangemアプリを開き、リセットしたいデバイスをスキャン
- セットアップまたはウェルカム画面で『Forgot your code?』を選択
- 新しいアクセスコードの入力・確認を求められる
- リセット確認のため、Tangemウォレットセット内の別デバイス(バックアップカード)をかざす
- バックアップカードで確認後、アクセスコードがリセットされ、新しいコードでウォレットにアクセス可能
この方法ではバックアップカードが必要なため、第三者が勝手にリセットしようとしても、追加のカードがなければ実行できません。これにより、さらなるセキュリティ層が加わります。
ウォレット全体(すべてのカードやリング)のアクセスコードを変更したい場合は、それぞれのデバイスごとに手続きを行う必要があります。
アクセスコードリセット機能の無効化
Tangem Walletでは、バックアップカードによるアクセスコードリセット機能を無効にする設定も可能です。アプリ内でこの設定を調整することで、アクセスコード設定後は厳格な認証手続きなしにリセットできなくなり、さらに安全性が高まります。
アクセスコード保護のメリット
- セキュリティ強化:不正アクセスや不正取引を防止します。アクセスコード保護や生体認証は利便性と安全性を両立させる機能です。
- ユーザーによる管理:デジタル資産の管理権限をユーザー自身が持つため、Tangem Cardを紛失してもアクセスコードがなければ資産は守られます。
- リカバリー手段:バックアップカードによる復旧が可能で、利便性とセキュリティを両立します。
これらのセキュリティ対策により、ユーザーは不正アクセスの心配なく安心してデジタル資産を管理できます。アクセスコードやセキュリティ設定の詳細な使い方は、 TangemヘルプセンターやTangemガイドもご参照ください。