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暗号資産取引所と暗号資産ウォレットの違いとは?

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Tangemチーム
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ビットコインの価格が10万ドルを超え、伝統的な機関投資家はETFを通じて暗号資産に投資しています。一方、米国のトランプ政権は規制の明確化を支援し、暗号資産に有利なキャピタルゲイン税法案を可決することで、業界を後押しすると約束しました。

このような流れのなか、ビットコインや暗号資産を買付・売却・保管・管理するための安全な方法を探す人が増えています。暗号資産業界における主な2つのツールは、暗号資産取引所と暗号資産ウォレットです。

どちらも重要ですが、目的と機能は異なります。この記事では、暗号資産取引所と暗号資産ウォレットの主な違いについて説明します。

暗号資産取引所とは?

暗号資産取引所は、さまざまな暗号資産の売買や取引を行うためのデジタルプラットフォームです。これらの取引所は仲介者として機能し、買い手と売り手の間の取引を促進しながら、サービスに対して手数料を請求します。市場には数多くの暗号資産取引所があり、それぞれが多様な機能・暗号資産・料金体系を提供しています。

暗号資産取引所の種類

暗号資産取引所は、中央集権型と分散型の2つのタイプに分類できます。

中央集権型取引所ーBinanceやKrakenなどーは、取引を仲介したり、ユーザーの資金を保管したり、顧客サポートを提供する企業によって運営されています。

中央集権型取引所を使用するには、まず口座開設を行い、本人確認(KYC)手続きを完了し、銀行口座またはクレジットカードを登録する必要があります。これらの手順が完了すると、法定通貨または暗号資産を入金し、取引を実行し、資金を引き出すことができます。

分散型取引所(DEX)は、仲介者なしで機能し、ユーザー間の直接的なピアツーピア取引を可能にします。 DEXの例としては、SushiSwap、HyperLiquid、1INCHなどがあります。分散型暗号資産取引所を使用するには、WalletConnectなどのプロトコルを介して暗号資産ウォレットを接続するか、QRコードをスキャンします。

暗号資産ウォレットとは?

暗号資産ウォレットは、暗号資産を安全に保存・送信・スワップ・受信するためのツールです。暗号資産ウォレットはコインを保管するのではなく、暗号資産にリンクされた秘密鍵を保管するためのツールです。秘密鍵は暗号資産にアクセスするために不可欠であり、厳重に保管する必要があります。

暗号資産ウォレットの種類

暗号資産ウォレットには、ハードウェアやソフトウェアなどさまざまな種類があります。TangemやLedgerなどのハードウェアウォレットは、秘密鍵をオフラインで安全に保管するためのデバイスで、ハッキングや盗難に対する保護を強化します。

ソフトウェアウォレットは、デスクトップやモバイルデバイスにインストールすることも、ブラウザ拡張機能としてインストールすることもできます。それぞれ異なるレベルのセキュリティを提供します。

暗号資産を受け取るときは、送信者にウォレットのアドレスを伝えます。このアドレスは銀行口座番号のように機能し、他の人がウォレットに暗号資産を送金できるようにします。

暗号資産ウォレットと暗号資産取引所の3つの違い

暗号資産ウォレットと暗号資産取引所の主な違いは、以下の3つです。

  1. 主な機能

    暗号資産取引所では暗号資産の売買や取引が可能です。一方、暗号資産ウォレットは、資産を安全に保管・管理するためのものです。

  2. セキュリティとリスク

    セキュリティに関しては、通常暗号資産ウォレットは、取引所よりも高いレベルの保護を提供します。取引所では、企業がユーザーの資金と秘密鍵を管理するため、ハッキングや盗難の危険にさらされます。

    一方、暗号資産ウォレットの中でもハードウェアウォレットは、秘密鍵をオフラインで保管できます。これにより、不正アクセスの可能性が減り、より安全な保管手段となります。

  3. 所有権と管理方法

    取引所とウォレットのもう1つの大きな違いは、資金管理の権限です。暗号資産ウォレットを使用すると、ユーザーは秘密鍵と暗号資産を完全に管理できます。

    対照的に、中央集権型取引所を使用する場合は、暗号資産の管理を企業に託すことになります。例えば、取引所がダウンタイムやハッキングに見舞われた場合、ユーザーは暗号資産を失う可能性があります。

まとめ

暗号資産取引所とウォレットは、どちらも暗号資産ユーザーにとって重要です。取引所では暗号資産の売買や取引が可能で、ウォレットは資産を管理するための安全な保管ソリューションを提供します。暗号資産の管理は、ユーザーそれぞれに必要なレベルのセキュリティと機能を提供する取引所やウォレットを見定め、使用するべきでしょう。

一般的に、暗号資産の長期保有にはウォレット、できればハードウェアウォレットを使うことが推奨されます。そのなかで暗号資産取引所は、暗号資産の取引やスワップを行うときなど、必要に応じて使用することができます。

取引所とウォレットの主な違いを理解することで、明確な情報に基づき暗号資産投資を行うことができます。

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著者紹介 Tangemチーム

私たちは少人数のTangemユーザーのチームで、誰もが暗号資産を簡単かつ安全に自己管理できるよう取り組んでいます。