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暗号資産は何種類存在する?(2025年3月版)

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2025年3月現在、市場に存在する暗号資産は3,640万種類を超えており、2025年末までに1億種類に達する見込みです。参考までに、2017〜2018年には3,000未満、2013〜2014年には500未満でした。
 

source: cryptorover

出典: cryptorover

暗号資産の種類は3,640万を超えているものの、そのすべてが現在も活動中、あるいは何らかの意味を持つということではありません。多くのプロジェクトは、ローンチ後に投資家からの関心を失ったり、約束事を果たさなかったりして、すぐに頓挫します。その他のプロジェクトは、実験的なものであったり、新しいブロックチェーン機能のテストなど、特定の目的のために誕生するケースもあります。

 

なぜ暗号資産の種類が増え続けているのか?

CoinMarketCapやその他の暗号資産トラッキングプラットフォームのデータによると、2025年2月の時点で25,000種類の暗号資産が存在しているようです。この驚異的な数字は、ブロックチェーンと暗号資産業界内で起こっている急速な分散化を反映しています。

現在の暗号資産の急激な増加トレンドは、いくつかの要因に起因しています。

 

暗号資産の作成の容易さ

BaseやSolanaなどのブロックチェーンプラットフォームの登場により、開発者はスマート コントラクトを使用して、新しい暗号資産を比較的簡単にローンチできるようになりました。多くの暗号資産はSolanaネットワーク上でSPLトークンとして作成されますが、Binance Smart ChainやBase、Polygonなどのブロックチェーン上でローンチされるケースもあります。

 

多様なユースケース

暗号資産はもはや単なるデジタル通貨ではありません。分散型金融(DeFi)、非代替トークン(NFT)、ゲーム、サプライチェーン管理など、さまざまな目的に使用されます。新しいユースケースごとに、独自のトークンとコインのセットが生まれることがよくあります。

投機の増大

暗号資産市場は、短期間で高リターンを求める投機家から大きな注目を集めています。これにより、数え切れないほどの新しいトークンが作成されました。その中には、正当なイノベーションもあれば、投機的なベンチャーや完全な詐欺もあります。

現況から考えられること

上のグラフからは、Solanaチェーンがトークン総数の約70%を占めていることがわかります。この優位性は、低品質のトークンを大量かつ急速に生成する「pump.fun」などのプラットフォームが台頭してきたことが要因です。

対照的に、Ethereumエコシステムは小さいシェアを占めており、TronやBinance Smart Chain(BSC)などの他のチェーンのシェアは、ほんのわずかです。

この指標は、投資収益率が低下しつつある現在の市場サイクルで、投資家が難しい局面に立たされているかを示しています。

市場は飽和状態になっている、ともいえます。2017年にはトークンの数は1万種類未満でしたが、2021年までにその数は10万種類まで増加しました。そして今日では、3,600万種類を超えるトークンが存在しており、供給が需要をはるかに上回っている可能性があります。

その結果、過去に発生した「アルトコインシーズン」が再び発生する可能性はますます低くなっているのかもしれません。大部分のアルトコインが持続的に価格上昇するというよりは、一部のアルトコインの価格が短期的に高騰することになると思われます。

上位10暗号資産の市場占有率

暗号資産の種類は非常に多いにもかかわらず、市場は少数の大型暗号資産によって大きく支配されています。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)だけでも、暗号資産の時価総額のかなりの部分を占めています。さらに、リップル(XRP)、バイナンスコイン(BNB)、カルダノ (ADA)、ソラナ(SOL)など他の人気暗号資産も、かなりの市場シェアを持っています。

このような「価値の集中」は、何百万種類もの暗号資産が存在する一方で、広く普及し認知されているのはごく一部である、という事実を浮き彫りにしています。多くの小規模プロジェクトは、モメンタムを得るのに苦労しており、それらのトークンの流動性や有用性は限られていることが多いようです。

規制と市場の動向

政府による規制の方向性と投資家のセンチメントは、暗号資産市場に大きな影響を及ぼします。規制が厳しくなれば、不正または非準拠のプロジェクトが排除される一方で、合法的なプロジェクトの成長が促進される可能性があります。

市場の動向も暗号資産の状況を形作ります。強気市場では新しいプロジェクトやトークンが急増することが多い一方、弱気市場では比較的力のないプレーヤーが淘汰される傾向があります。

よくある質問:暗号資産の種類

何種類の暗号資産が失敗してきた?

2013年から2025年の間に、少なくとも12,383種類の暗号資産が廃止されました。これらの失敗の主な理由には、取引量の少なさによる放棄や詐欺に加え、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)の失敗などがあります。

暗号資産が失敗する際の主な指標には、取引量の少なさ(廃止されたコインの99%)、取引所に上場されていないこと、およびプロジェクト開発が活発でないことが挙げられます。

Binanceは何種類の暗号資産を取り扱っている?

2025年2月現在、Binanceには約396種類の暗号資産が上場しています。

毎週何種類の暗号資産がローンチされる?

暗号資産市場は非常にダイナミックで、新しいトークンが頻繁にローンチされています。ただし、毎週何種類の暗号資産がローンチするかについて、具体的なデータはすぐには入手できません。

CoinMarketCapには何種類の暗号資産が掲載されている?

CoinMarketCapは現在、18,815を超えるアクティブな暗号資産を追跡しています。同プラットフォームは、さまざまなデジタル資産に関する包括的なデータを提供します。

Coinbaseは何種類の暗号資産を取り扱っている?

Coinbaseには、約273の暗号資産が取引対象として上場しています。これには、確立されたプロジェクトに加え、新興の暗号資産なども含まれています。

暗号資産の状況は絶えず進化しており、これらのデータは時間の経過とともに急速に変化する可能性があることに注意してください。

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著者紹介 Tangemチーム

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